Minerva ミネルバの部屋

Minerva ミネルバ(現:モンブラン傘下 ミネルバ高級時計研究所)

ここでは、Tallウォッチサービス代表が愛してやまないMinerva ミネルバ(現:リシュモングループ モンブラン傘下 ミネルバ高級時計研究所)について、記述するページです。
Tallウォッチサービスでは、ミネルバの修理・修復・収集はもちろんですが、ブランドの歴史や時計について独自に研究しています。
未熟で稚拙なところもございますが、暇つぶし程度にご覧ください。

 

ブランドの成り立ち

1858年にシャルルとヒッポリット・ロベール兄弟がジュラ山脈のヴィルレで創業した「H. & C. Robert」社を設立したことに始まります。

その後、シャルルだけが残り、「C. Robert」社となり、1878年に息子のチャールズとジョルジュ、そして後にイワン・ロバート(1840-1912)が会社の指導者となり、再び「Robert Frères Villeret/ロベール・フレール・ヴィルレ」へと社名が変わりました。

この時に、裏蓋やムーブメントに刻印されている、矢印の新しいロゴが導入されました。

当時、この会社は自社でムーブメントを開発していたわけではなく、FHF(フォンテンメロン社)のムーブメントを使用し、時計を製造していました。

1889年に開催されたアントワープ万国博覧会とパリ万国博覧会の展示会で、メダルを獲得できるほどの安定したモノづくりをしていました。

その結果、様々なブランド登録を行いそれらのほとんどは、今は見つけることができませんが、「メルキューレ」「アリアナ」「トロピック」名の時計も販売していました。
※「メルキューレ」については、後に補足があります。

1895年、自社製のムーブメントと、ニッケルと銀製の懐中時計ケースの生産に着手し始め、1905年には現「ミネルバ高級時計研究所」の場所に本社を移し、本格的にムーブメント開発・製造を進めていきます。
この時に製造されていた、自社ムーブメントはCal.1(Minerva名の懐中にも有り)は、創業時から使っていたFHFのムーブメントに酷似しており、初めの設計は見様見真似からスタートしている事が伺えます。

1908年、自社でクロノグラフとストップウォッチの製造を開始し、初の自社製ムーブメントCal.19-9CHを発表しました。


ちなみに、ミネルバのキャリバーナンバーで有名な物が、Cal.13-20CHやCal.19-9CHなどありますが、この数字の意味は、前半13や19はムーブメントサイズ(直径)を表しており、ムーブメントの開発ナンバーは後半の20や9の部分です。
つまり、例えば「Cal.13-20CH」は
”13”’(※リーニュ)”の”20 番目のムーブメント”で”CH(クロノグラフ)”という意味になります。
※リーニュは、当時のフランスや時計製造で使われていたサイズ単位です。
このムーブメントがキャリバー20と呼ばれているのは、サイズなどを略した呼び方です。
なので、最初に開発したクロノグラフ「Cal.19-9CH」は、キャリバー9と呼ばれます。

1916年には1/100秒の精度で時間を計測できるようになり、その機械式ストップウォッチは、現代のモーターレースの進化に欠かせない存在となりました
機械式でありながら、100分の1秒まで計測できるストップウォッチは、当時としては驚異的でギネスにも認定されていました。

1920年〜30年代に、ドイツ陸軍に時計を製造しており、裏ブタにブロードアローの刻印が入ったモデルも流通しています。また、希少ですが一部クロノグラフも製造していたようです

また、この頃に、コイルバネを使っストップウォッチを独自に開発しており、特許を取得しました。この”コイルバネ”は、クロノグラフの時計でよく使われる板バネに比べて、高い柔軟性と耐久性があり、当時としては画期的なアイデアでした。
ただ、コイルバネは板バネに比べ、厚みがあり、また伝統や芸術性を重んじるブランドからは”見た目”の美しさ的に採用するブランドは無かったようです。

ちなみに、この技術を使ったコイルバネ式のクロノグラフ「Cal.52」を開発販売しており、展開しているブランド「メルキューレ」に搭載したモデルを販売していました。
かなり希少ですが、市場にもたまに流通しています。

1929年に会社名を、「ロベール・フレール・ヴィルレ社」から今の「ミネルバ SA, Villeret/ミネルバ SA ヴィルレ」に変更しました。この段階では、複数あったブランドは無くなり、ミネルバ1本に絞るようになってきます。

1933年には、新型ムーブメントであるCal.13-20CH(通称:キャリバー20)を搭載されたクロノグラフが発売されます。
昨今のビンテージ時計専門の雑誌などで、ミネルバと言えばこのムーブメントとして掲載されている有名なムーブメントです。
また、Tallウォッチサービス代表の愛読書であり、時計の道に入る切っ掛けになった、美術品などを題材にした漫画「ギャラリーフェイク」(著:細野不二彦)に、ミネルバのCal.13-20CHをメインにした話も掲載されています。

Cal.13-20CHは、ミネルバ単独の開発ではなく、現在でもクロノグラフのモジュールなどの開発・設計を行っているデュボア・デプラ社と、当時に共同で開発されたものです。

開発初期は、1時側付近にのみプッシュボタンが付いたワンプッシュボタン式(スタート・ストップ・リセットが同じボタン)でした。その為、スタート・ストップした後、再スタートが出来ない仕様でした。

次に、マイナーチェンジ(2nd)として、現代の通常のクロノグラフと同じツープッシュボタン(1時と5時側付近)に変更されました。その為、スタート・ストップ後に再スタートを可能にしました。
Cal.13-20CHの特徴として、流通している通常のクロノグラフよりも二つのプッシュボタンが離れている事が挙げられます。

その次に、2回目となるマイナーチェンジ(3rd)として、テンプに耐震装置(ショックアブソーバー)が、搭載されるようになりました。1940年代頃に、時計業界全体として耐震装置が開発・普及されるようになり、耐衝撃に対しても格段に向上され、ミネルバもすぐに導入しました。
また、高級モデルにはレマニアのムーブメント同様に、全体を金色にするなど、装飾面でも改良がされました。

1934年、創業者の息子であったチャールズが引退したことによって、1921年からミネルバに勤務していた時計技師ジャック・ペロと機械技師シャルル・ハウゼナーがミネルバ社の新しいオーナーとなります。


 36年にはドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘンでで開催された冬季オリンピックのスキー競技において、クロノグラフとストップウォッチが正式採用されており、この頃からすでにミネルバのストップウォッチは評価が高く、第二次世界大戦中にはドイツ空軍・海軍、フランス空軍、スペイン空軍4にクロノグラフとストップウォッチを供給している。もちろん戦争時だけでなく、後のテレビ局やラジオ局でもストップウォッチが採用され、NHKでも使われていた時期があり、中古市場でNHKの刻印入りの懐中時計やストップウォッチが出回っています。

1943年、ジャック・ペロの甥であるアンドレ・フレイは、ミネルバの二つ目の代表モデルとなるCal.10-48 通称「ピタゴラス」(キャリバー48)と呼ばれる腕時計ムーブメントを設計しました。
これは、24mmほどのサイズ(10リーニュ)でスモールセコンドのムーブメントです。
当時のスイスのムーブメントは、全体的にデザインとして流線模様が多い中、直線的な造形を取り入れ、また「ピタゴラス」というネームがつけられる所以となった黄金比を取り入れたデザインが特徴的です。

また、当時としては高い精度で、耐久性も高く、上位モデルはバランスホイール(テンワ)が通常の真鍮ではなく交換なベリリウム銅が使用されていました。装飾では、すべての個体に手作業による面取りが施されていました。
当時、価格として20万円台で販売されており、造形やクオリティなどを考慮すると現代では到底ありえないような価格設定でした。

後に、スモールセコンドから、センター秒針(中三針)モデルのCal.49が追加されました。
これは、Cal.48のベースのまま、3番車の軸を長くして出車(ブリッジから外側に出た歯車)を取り付け、センターに秒カナを追加して、中三針に変更しました。
当時、中三針のモデルは良くこの手法が使われていました。

また、更にCal.48にポインターデイトを搭載したCal.50も追加されました。
これは、生産数としては少なく、今では希少なモデルとして、ごく稀に流通しています。

Cal.48は、ジュネーブストライプなどの装飾を加えたムーブメントを搭載したモデルを、2000年代まで生産するなど、長きにわたり製造されていました。

1970年代に起きた、クォーツショックの煽りを受けて、スイスの時計メーカーは1618社あったものが1984年には632社にまで減少していた中、ミネルバ社は、小規模ながら自社の製造技術と品質が認められていた為、生きながらえていました。

ミネルバの製造技術は、バランスホイール(テンワ)と、ヒゲゼンマイを自社で製造できる技術と設備があり、これは自社製造を謳っている時計メーカーの中でも、数少ない特異な技術を持った会社でした。

 同社は年間数千本生産する小規模のメーカーに過ぎず、社員の数もオーナーも含めてわずか13人。工場の1階から3階でプレス、部品の組み立て旋盤、仕上げの作業が行われている。忙しい時期になると、村の住人である50から60人加わるという。

しかし、技術や品質、顧客を持っているミネルバ社でも、当時のオーナーとしてミネルバを引き継いでいたフレイ親子(Cal.48 開発者)、2000年にイタリアの金融家エミリオ・グヌッティが率いる新しいパートナーに会社を売却しました。

新会社は、機械設備への投資とともに、新社長のベッペ・メナルドと、時計師デメトリオ・カビドゥを中心としたチームを強化し、現在もヴィルレのモンブラン工場の技術部長を務めています。

高品質なマニュファクチュールの伝統を受け継ぎ、2003年にミネルバは4つの新キャリバーを発表しました。

ミネルバCal. 62-00(アワー、ミニッツ、スモールセコンド)は、旧キャリバー48をリデザインしたもので、ミネルバのムーブメントによく見られるカーブしたブリッジのデザインが施されています。

ミネルバ社製キャリバー13-21

ミネルバ・キャリバーCal. 13-21(時、分、スモールセコンド、モノプッシャークロノグラフ)は、オリジナルのキャリバー13-20を進化させたもので初期の13-20スタイルのワンプッシュが採用されています。直径:29.5mm 部品点数:239個

この、Cal.62-00とCal.13-21は、当時に商品として販売されていたかは定かでありませんが、現在のMont Blanc傘下になってから、アーカイブムーブメントのリミテッドモデルとしてMont Blanc名で限定販売されました。文字盤には、モンブラン名が入っているものの、ムーブメントにはミネルバの刻印がしっかりと刻まれています。

ミネルバ・キャリバー 16-15(時、分、スモールセコンド)。直径:38.4mm。部品点数:158点。
初期の懐中時計時代に製造されていたCal.2に酷似しています。

ミネルバ・キャリバー16-29(アワー、ミニッツ、スモールセコンド)。
16-29(アワー、ミニッツ、スモールセコンド、モノプッシャークロノグラフ)は、1929年に製作されたポケットウォッチ、キャリバー17-29から直接インスピレーションを得たものである。


2005年、ミネルバはトゥールビヨン・ミステリユーズを発表しました。

このモデルは手巻きキャリバー65-60で、20mmと非常に大きなトゥールビヨンケージ、280個の手仕上げ部品、100時間のパワーリザーブを備えています。

47mmのローズゴールド製ケースは、ベゼルが360度にわたって凸型から凹型に変化する珍しい形状をしています。

ミネルバ社製腕時計 トゥールビヨン

6時位置の「ミステリアス」な文字盤には、時針と分針にサファイアディスクを使用し、時刻を表示します。

2006年10月、スイスの高級品グループであるリシュモンは、

ミネルバ時計製造会社を買収し、優れた製造ノウハウを確保することに成功しました。

この買収の結果、ミネルバとモンブランはパートナーシップを結び、ミネルバはモンブランの一部門となり、ミネルバ高級時計研究所(Institut Minerva de Recherche en Haute Horlogerie)の名称が与えられました。

ローマ神話の女神からとったミネルバという名の通り、部品に女神の持っている槍の形を採用していたりと見た目が大変美しいムーブメントなのです。
この伝統あるミネルバを、以前からあったル・ロックルと同時稼働(融合)させたのが2013年からモンブランCEOに就任した、今からお話しするジェローム・ランベールCEOです。

ジェローム・ランベール氏は2001年、ジャガールクルトのCEOに就任、その後ランゲ&ゾーネの暫定CEOを経て、2013年にモンブランのCEOに就任したすごい人なんです。
ジャガールクルトでは600種類ものモデルを製作し、ランゲ&ゾーネでは150種類も手掛けたそうですよ・・・!
この方がモンブランに来てからミネルバの“ヴィルレ・コレクション”に力を入れ始め、最初に発表したモデルの画期的なコンセプトや価格設定に、SIHHでも他ブランドの時計愛
好家の方々までも、

まず最初に、現在どうなってるのか?ということについて解説します。

2006年10月、スイスの高級品グループであるリシュモンは、ミネルバ時計工房を買収し、既存のマニュファクチュールノウハウを獲得しました。

私のイメージではリシュモングループは、どっちかっていうとブランドネームで勝負をかけるグループと思ってたので、このようにちゃんとムーブメント会社を買収したということは、中身もちゃんとしてるんだろうなぁと見直すきっかけになった出来事です。

ちなみに、モンブランはご存知の通り『万年筆』のブランドですが1980年代にダンヒルに買収されて、1993年にダンヒルがリシュモングループに入っています。

ここら辺から、モンブランは万年筆のブランドから時計、ジュエリー、革製品、フレグランスなど高級宝飾品を扱うブランドに変わっていきます。

そして、その中でも時計に力を入れて行きたったのでしょう。

要するに、リシュモングループは『モンブランと言えば時計ブランド』として認知して貰えるよう、更にブランドネームを強固にするために、その下にミネルバを入れたということです。

レマニアが、ブレゲの下に入ってブレゲのブランドネームを、強化させたのと同じですね。

以来、ミネルバはモンブランの一部門となり、「ミネルバ高級時計研究所」という名称で運営されています。

この研究所は、古典的な高級時計製造と伝統技術、特殊な複雑機構を維持する目的で1902年以来、ミネルバの本部として使用されていた施設を改修し、そのまま使っています。

ヴィルレにあるミネルバ高級時計研究所
※ヴィルレにあるミネルバ高級時計研究所

 
このように、モンブランは160年続いたミネルバの優れたマニュファクチュールとしての素晴らしい遺産を受け継ぎ、歴史的な機能、機構、デザインからインスピレーションを得て、伝統を永続させることに成功したのです。

この買収の成果の1つが、ミネルバとモンブランのパートナーシップによる「コレクション ヴィルレ1858」の生産だったんですね。

ではここからは、そんなミネルバの歴史を紐解いて行きましょう。

ミネルバの歴史

ミネルバ社 創業当時の工場写真

RFV ロバート兄弟 トレードマーク
ミネルバウォッチ会社 矢印の刻印 裏蓋



自社製ムーブメントの開発へ

ミネルバ社製 キャリバー19-9 構成部品資料

他のミネルバ製クロノグラフと同様に、このモデルはシンプルな2レジスターでありクロノグラフの時間積算計が無く、秒積算計と分積算計のみが搭載されていました。

ミネルバ社製クロノグラフ ムーブメント Cal.19-9CH

どの時計ブランドもそうなのですが、初期の頃はワンプッシュが多くおよそ100年前に作られた時計と言えども、今の私たちが見てもめちゃくちゃかっこいいですよね👍

ミネルバ 高精度機械式懐中時計とクロノグラフ腕時計


様々なブランドを展開していた、ロベール社でしたが「ミネルバ」を最高級品に位置づけます。

ミネルバブランドを中心に、その精度は世界的に認められライバル会社を抑え、クロノグラフやクロノメーターウォッチ製造のトップスペシャリストに入ることになります。

私たちが一般的に見たり、手にしたりできるのは大体こちらだと思います。

ミネルバ社製クロノグラフ ムーブメント Cal.13-20CH
ミネルバ社製 キャリバー13-20CHを搭載したクロノグラフ

このキャリバーは、当時としては非常に深く開発されており、数十年にわたり生産が続けられました。

ミネルバ社製ムーブメントが評価されるのは、こういった部分にあるのでしょう。

Minervaへの社名変更ポスター

ですので、私たちは普段ミネルバと呼んでるこの会社名は、意外にも創業してからしばらく経ってから名付けられたものだったんですね。

1936年 冬季オリンピック 公式スポンサー ミネルバのポスター

Cal.48の開発

1943年、ジャック・ペロの甥であるアンドレ・フレイは、「ピタゴラス」と呼ばれる腕時計のモデルに使用される優れたムーブメント、Cal.48を設計しました。

ミネルバ ムーブメントCal.48 ピタゴラス

1943年製 ミネルバ社ムーブメントCal,.48
ミネルバ・キャリバー10-48(提供:ornatus-mundi.ch)
ピタゴラスのキャリバー10-48と、それを搭載したモデル

ミネルバ社製Cal.48は、24.0mmのシンプルなムーブメントにひねりを加えたものです。

技術的に「特別」なものはなく、注目すべきはブリッジのデザインで、ブリッジの形状はすべて直線のみを用いた明快なレイアウトが特徴で、個々の寸法は黄金比の法則に則っています。

このムーブメントには、センターセコンドバージョンであるCal.49も用意されました。

ミネルバ社製-ピタゴラス-Cal48
ミネルバ社製-ピタゴラス-センターセコンド-Cal.49

その後、数十年にわたり、このムーブメントは生産され続けたのですが、改良が加えられることはほとんどなく、発売から数年後にスワンネック緩急針、コート・ド・ジュネーブ装飾やペルラージュ仕上げがオプションで選べるようになったくらいです。


ミネルバはこのムーブメントを、エレガントでありつつも、リーズナブルな価格の時計に搭載して販売しました。

カタログによると、1400スイスフラン(日本円で20万円程度)から販売されていたみたいです。

このように、黄金比を用いてデザインした動機は、営利を最優先にすることなく、ビジョンに沿ったより良い製品を作るという純粋な思いからだったのでしょう。

ミネルバ社のクロノグラフとストップウォッチのポスター
ミネルバ社のクロノグラフとストップウォッチのポスター

クオーツショックからモンブランよりミネルバ買収まで

2つのクロノグラフと、2つの3針時計キャリバーで、全て手巻き式です。

今回の動画では、それぞれ1つづつ紹介します。

モンブラン Cal.62-00搭載腕時計

ミネルバ社製キャリバー62-00
ミネルバCal. 62-00(アワー、ミニッツ、スモールセコンド)は、旧キャリバー48をリデザインしたもので、ミネルバのムーブメントによく見られるカーブしたブリッジのデザインが施されています。

直径:24mm。部品点数:162点。

モンブラン-クロノグラフ-ミネルバ高級時計研究所 Cal.13-21


ミネルバ・キャリバー 16-15(時、分、スモールセコンド)。直径:38.4mm。部品点数:158点。

ミネルバ社製キャリバー16-29
ミネルバ・キャリバー16-29(アワー、ミニッツ、スモールセコンド)。16-29(アワー、ミニッツ、スモールセコンド、モノプッシャークロノグラフ)は、1929年に製作されたポケットウォッチ、キャリバー17-29から直接インスピレーションを得たものである。

ミネルバ社製キャリバー16-15

バックケースに刻まれた「D.C.」は、この時計を製作したデメトリオ・カビドゥ氏へのオマージュである。

冒頭で述べたように、2006年10月、スイスの高級品グループであるリシュモンは、ミネルバ時計製造会社を買収し、優れた製造ノウハウを確保することに成功しました。

この買収の結果、ミネルバとモンブランはパートナーシップを結び、ミネルバはモンブランの一部門となり、ミネルバ高級時計研究所(Institut Minerva de Recherche en Haute Horlogerie)の名称が与えられました。

数年後の2010年、モンブランはミネルバ研究所で開発された最初の時計、メタモルフォシスを発表しました。

メタモルフォーゼは、そのユニークな2つの機能とフェイスに由来し、スライドを上下に動かすことで単一の時刻表示からクロノグラフに変化する。

モンブラン腕時計 メタモルフォーゼII

このモデルは、2014年にメタモルフォーゼIIが登場しました(こちらでご紹介しています)。

まとめ

今日、ヴィルレのモンブラン・マニュファクチュールでは、ミネルバの遺産にインスパイアされた「コレクション・ヴィルレ1858」が生産されており、その大部分は今でも手作業で丁寧に行われ伝統的な時計製造技術を、厳格に継承しています。

同時に、ミネルバ高級時計研究所は、革新的な技術やコンセプトを研究し、時計製造技術をより深めていくために、クロノグラフの専門技術を守り、育成するための保護施設としての役割を担っています。

私の個人的な感想なのですが、グループも違いますしそんなのは無理な話なのを前提に話すと、同じドイツのジン(SINN)の下に入ってても良かったんじゃないかぁって思います。

SINNは、どっちかっていうとパイロットとかミリタリーの傾向が強いですが、ミネルバもドイツ陸軍に時計を納品してたし、パイロット向けのクロノグラフ腕時計も作っていましたからね。

モンブラン ヘリテージコレクション ミネルバのナビゲーションウォッチ